胚芽部分が通常のお米より3倍から4倍あり、食べると胚芽が潰れプチプチした食感がします。食感だけでもカミアカリは面白いのですが、かど万では食べた食感のみなず玄米としての食べやすさ、生産者で異なる風味、甘味をお伝えしています。

中村さんのカミアカリは風味がどことなく、カミアカリの生み親「松下さん」の風味に似ており、甘味は程よく、甘味の重たさを感じず、パクパクと食べ続けられることが特徴的です。

また、カシューナッツを彷彿させる味わいと香ばしさがあり、毎年新米で中村さんのカミアカリを食べると「あ、中村さんだ」と思える程、個性的なカミアカリを稲作しています。

中村さんのカミアカリは寝かせ玄米で食べると、甘味がグっと増して、モチモチした感じもカミアカリ生産者さんの中でも際立っているように思えます。

カミアカリ生産者の中では最南端で稲作をしており、南伊豆特有の温暖な環境と鉄分が多い土壌、また条件が異なる圃場の中でカミアカリを無化学肥料で栽培しています。条件が異なると稲作の方法も異なってくるのですが、毎年綺麗に稲が育つ姿を見せてくれます。

また過去の経験を踏まえて、代掻きの工夫やチェーン除草など試行錯誤して稲作をしており、肥料は自作のボカシ肥料（米ぬかや油かす,魚の骨などの有機質肥料に土や籾殻を加えて発酵させた肥料）を使用しています。毎年米の出来具合から中村さんの米に強い個性を感じられ成長を止めない姿も魅力的な農家さんです。

かど万が圃場見学をさせてもらった時は、カミアカリ圃場は山が隣にあり、カミアカリを食べにくる害獣の対策として、山林の整備をしたばかりと教えていただき、翌年にとても効果があったなど日々稲作への追求も怠りません。

会うごとに頼もしさが際立ってくる中村さんと南伊豆町の作品「カミアカリ」を是非、一度ご試食下さい。