手作り味噌が家族を守る!【かど万店主が語る手作り味噌が良い本当の理由】
手作り味噌、麹が元気に働いている味噌が家の中にあると、その麹菌は味噌樽の中だけにとどまらず、家全体を覆ってくれる・・・と言います。
手作り味噌は、発酵し美味しい味噌に変化してゆくだけでなく家族を他の菌から守ってくれるそうです。(専門的な言葉で拮抗作用と言います。)
少し前までは、各家庭で手作り味噌が当たり前でした。今日は、手作り味噌が良いと言われる理由をかど万店主が語ります。
拮抗作用とは?
微生物の世界では、ある場所に一定数以上の微生物が居ると、その微生物のみが繁殖してそこを独占して、他の菌がいくら押し寄せてもその侵入や繁殖を許さない「おきて」のようなものがあります。
それを「拮抗作用」と呼びます。
「手作り味噌や金山寺、甘酒がどこの家庭にもあった時代。私たちは知らぬ間に麹たちにウイルスや病原菌などから守ってもらっていたのではないか?と思うのですが、それ以外に手作り味噌はどんな良い事があると思いますか?ぜひ、長年糀作りを行っている立場からお答えください。」
そういったこともあると思います。結構前から言ってきましたが、手作り味噌は、日本だけでなく世界を救う、と思います。
少し大げさになってしまうので、日本だけにしておきます。
まず、味噌を作るには糀が要るので米を使います。そうすればお米の消費が増え農家さんも嬉しい。
作る人も食べてもらう人が居ないと困ってしまいますよね。ご飯と一緒に食べる味噌などの発酵保存食のほとんどは、原料がお米。むかしから代々作り、食べ継がれていました。
また、味噌を作れば必ず市販品より美味しいものを食べられます。美味しいものを食べると自然と喜びが生まれる、と思います。その喜びは食に対する向上心につながるのではないでしょうか。
それは新しい何かを探すだけでなく、昔から作られてきたものに対する敬意をはぐくむことに。美味しいご飯とお味噌汁があれば、食そのものの「ありがたさ」「敬意」が生まれてきます。皆さんがそんな気持ちを持つ事ができたら、味噌作りで、世の中をも変えられるのかな??と感じたりもします。